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不二周助とツンデレ少女

第48章 主人公17歳の誕生日


不二「クスッ…なら良かった。さて、出ようか?もぅ一ヶ所行きたい所あるんだ。」
「え?どこ??」
不二「クスッ…僕達にとって特別な場所だよ?」
手を引かれ涼子が連れて行かれたのは初めて手を繋いでデートした公園だった。
「ここか…。」
不二「うん。特別な場所でしょ?」
「まぁ確かにね。デカい犬に吠えられてあんたに初めてしがみ付いたのを覚えてるわ。」
不二「えっ!?覚えてるのってそこ!?」
「……初めてのデートで手を繋いだって事もちゃんと覚えてるわよ。」
不二「クスッ…よかった。それでね…涼子さんに渡したい物があるんだ。」
不二は小さな箱を涼子に差し出した。
「あっ…もしかして誕生日プレゼント?」
不二「うん。」
「いいの?映画も奢ってもらったのに。」
不二「いいんだよ。涼子さんの誕生日に絶対プレゼントしようと思ってたんだから。受け取って?」
「ありがとう…開けていい?」
不二「うん!」
涼子が箱を開けると中にはシンプルな指輪が入っていた。
不二「中学生のお小遣いだとこれくらいが精一杯だったから…高価な物じゃないけど…涼子さんに身に付けてほしいなと思っ……!?涼子さん!?」
「…………周助…ありがとう……嬉しい。」
涼子は珍しく嬉し泣きしていた。
不二「涼子さん…そんなに喜んでもらえると思わなかったからちょっと驚いたけど…よかった…。あっ!右手出して?指輪はめてあげる!」
そして右手薬指に指輪をはめてもらう。
不二「左手薬指は……高校卒業して結婚する時まで待ってね?」
「うん………ねぇ、周助?」
不二「なに?」
「大好き。」
不二「クスッ…僕も大好きだよ。……そろそろ僕の家行こうか?母さんと姉さんが涼子さんの為にケーキ作って待ってるって。裕太も帰ってるみたいだし。」
「えっ!ケーキ!?食べたい!!早く行こう?」
不二「クスッ…ケーキは逃げないから大丈夫だよ?ゆっくり歩いて行こう?」
こうして涼子は不二一家に誕生日を祝ってもらったのであった。
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