第6章 夏風邪
そして10分もしないうちに不二の姉、由美子が涼子のマンションにやって来る。
由美子「涼子ちゃん!大丈夫!?」
「由美子さん……。」
不二「全然大丈夫じゃないよ…38.9℃もあって……。」
由美子「大変!!直ぐ病院行きましょう?」
「はい…なんかすみません。」
由美子「いいのよ。涼子ちゃんは私の妹みたいなものなんだから…。辛い時くらい頼ってちょうだい?」
「…ありがとうございます。じゃぁ…お言葉に甘えて…。」
不二「姉さんよろしくね?何かあったら直ぐ連絡してよ?」
由美子「分かってるわ。周助は早く学校行きなさい?」
不二「うん。…涼子さん?気を付けて行ってきてね?」
「うん…。周助……行ってらっしゃい。」
不二「……行ってきます。」
そして心配ながらも不二は1人で学校へ向かい、涼子は由美子に連れられて病院へ行った。
病院ではしばらく待ち時間はあったが早めに診察してもらい涼子を1人にしておくのが心配な由美子は自宅へ連れて行く事にした。