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不二周助とツンデレ少女

第5章 薫ちゃん


不二「はぁ……涼子さんと別の校舎なんて……辛い…悲しい……。」
「大袈裟ね…。隣だし途中まで一緒に行くんだから文句言うんじゃないわよ。」
不二「だってさ…部活で忙しいから涼子さんと一緒に過ごせるのが登下校の時と帰りに家で過ごせるちょっとの時間じゃないか。」
「そんなに寂しがらなくても……てか、裕太君が青学の中等部入ったんだからいいじゃん?」
不二「…裕太は一緒に登校するのヤダって言うし…。それに学校では徹底的に無視されるから…。」
「あぁ…前にあんたの家にお呼ばれした時に会ったけど…あんたに対して結構反抗的だったもんね。私にはわりと普通だったけど……まぁ初対面の他人だから当たり前っちゃ当たり前か。」
不二「……僕にばかり反抗するんだよね…あぁ!!悲しい!!可愛い弟に反抗され彼女とは別の校舎になり離れ離れ!!」
「……はいはい。じゃぁ、今度部活休みの時にでも気が済むまで私の家居れば?」
不二「えっ!?泊まっていいの!?」
「いや、それはマズいだろ。それにあんたの親だって許さないと思うけど?」
不二「大丈夫だと思うけどなぁ…。」
「ダメです!」
不二「涼子さんって見た目派手だけど結構真面目だよね。」
「普通だっての!…あっ!言うの忘れてたけど、今日から中等部の1年生って部活動見学だよね?私の親戚の子来るだろうからよろしくね?」
不二「え?何て子??」
「海堂薫ちゃん。凄く可愛い子だから優しくしてやってね?」
不二「涼子さんの親戚なら勿論だよ。」

そして2人は校門に到着する。

不二「涼子さん……名残惜しい……。」
「本当に大袈裟ね…。今日は用事ないから部活の時間ちょっと顔出すわよ。薫ちゃんも居るだろうし!」
不二「……僕に会いに来るだけでいいのに。……絶対部活見に来てね?約束だよ??」
「分かってるって!」
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