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不二周助とツンデレ少女

第31章 不二の香り


「ねぇ、裕太君。私前から思ってたんだけどさ〜…」
裕太「ん?何スか??」
「周助って…いい匂いするよね?」
裕太「……へ?」
「なんか女の子っぽい匂いしない?」
裕太「いや、気にした事ないし。」
「じゃぁ嗅いでみてよ!」
裕太「……いや、なんか変態っぽくないっすか?」
「大丈夫だって!無理矢理抱き着いて強引に嗅げって言ってるわけじゃないし!近くに居る時にさり気無く嗅ぐのよ!」
そんな事を話していると部屋で探し物をしていた不二が戻って来た。
不二「クスッ…2人で仲良く何を話してたの?」
「ん?周助っていい匂いするよねって!」
不二「え?涼子さんのがいい匂いだよ?」
そう言いながら不二は涼子の匂いを嗅ぐ。
不二「シャンプーの匂いがほのかに香っていい感じなんだよね。」
「ちょっ…いきなり嗅がないでよ!来る時ちょっと汗かいたんだから!」
不二「その汗の匂いと合わさっていい匂いになってるのかな?」
「そういう事言わないでってば!」
裕太「……なぁ、そういうイチャイチャは俺が居ないところでやってくれよ。なんか気不味い…。」
「べっ…別にイチャイチャ違うし!…てか、周助!アルバム見つかった??」
不二「うん、あったよ!」
部屋での探し物とは昔のアルバムなのである。
裕太「なんでアルバムなんか?」
「周助と裕太君の小さい頃の写真見たかったんだもん!」
裕太「あぁ…」
「てか、裕太君?ちょっと周助の匂い嗅いでみ?」(コソコソ)
裕太「……………。」
裕太はさり気無く不二の匂いを嗅いでみる。
「どう?」(コソコソ)
裕太「確かに男臭さは全然ないッス。」(コソコソ)
不二「さっきからコソコソと何を話してるのかな?」
「えっ!?別にコソコソしてないよ?」
裕太「そうそう!……ほら、デカい声では言えないけど、この頃の母さんってシワ無かったなぁって!」
母「…裕太?母さんのシワがどうかしたのかしら?」
充分、デカい声で言っていたのである。
裕太「えっ……なんでもないけど?」
母「クスッ…そうなの。まぁいいわ…今日の晩御飯はカボチャ入りカレーはやめて辛口カレーにカボチャの煮付けにしましょう。」
裕太「えっ!?わざわざ分けるなよ!?しかも辛口!?つーか、笑顔なのに黒いし!!」
母を怒らせると何気に怖いのである。
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