• テキストサイズ

私と彼と排球部。*short story*

第12章 *夏祭り 【及川徹】


今日は待ちに待った花火大会。

只今及川君と待ち合わせ中ー…

待ってる時間もなんだかドキドキするなぁ…



今日のために慣れない浴衣を着て、髪もアップにしてきた。


変じゃないかな…?

可愛いって思ってもらえるかな…?

不安と期待を抱きながら、及川君を待つ。


すると

「優希ー!!お待たせ!!」

前方から及川君がやってきた。

私は走って及川君に駆け寄る。


いや、駆け寄ろうとした。


慣れない下駄を履いたせいで、躓いてしまった。

「うわっ…!!」

倒れる…!!と思った瞬間、及川君が抱きとめてくれた。


「おっと、優希ちゃん大丈夫!?」

「あ、うん大丈夫…あ、ありがと…」


私は恥ずかしくなって咄嗟に離れる。


「もう躓いたりしないように、俺が手握っとく。」

そう言って私の手をぎゅっと強く握る。




あの、地味に恋人つなぎなのですが…!!!

そのことに気づいた私はカァっと顔に熱が集まるのを感じた。



それと同時に、こんなことをさらりとできちゃう及川君は、やっぱり女の子慣れしてるんだなぁ…と感じてしまって少し寂しくなる。


「?どうしたの?具合でも悪い…?」

「!!ううん、なんでもないの。ありがと」


いけないいけない。



今は及川君とお祭りを楽しむことに専念しなきゃね!!
/ 70ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp