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私と彼と排球部。*short story*

第8章 *看病 【赤葦京治】


はぁ…

「38.2℃…」

今日は学校休まなきゃな…

学校で赤葦君に会えないことに内心がっかりしながら再びベッドにもぐる。

赤葦君にメールを打つ。

(今日は熱があるので休みま)
ここまで打って気がついた。

赤葦君…絶対心配するよね…

(今日は休みます)

それだけ書いて送信した。

あ、でもやっぱり主将には休む理由言っとかなきゃね

私もマネージャーだけど部の一員だから。

木兎さんにメールを打つ

(すみません。熱あるんで休みます。)

これで大丈夫かな。

私は眠りについた。








眠ってからもう何時間たっただろうか。

ふと目を開けると、

そこにはいるはずのない人物がいた。



「…あ、赤葦君!?!?」

「あ、優希先輩、目…覚めました?」

「ちょ、ちょちょちょ、なんでここにいるのー!?!?!?」

なにこれ…私具合悪すぎて幻覚でも見てるのかな…

「先輩が熱で休んだって聞いたから…」

そう聞いてハッとする。

木兎君に教えたら絶対赤葦君の耳に届くじゃん…

我ながら考えが愚かだったと今更反省する。

「具合…どうですか…」

「んー、寝たから大分よくなったよー」

口では寝たからなんて言っているけれど、ホントは赤葦君が来てくれたからかもしれないなんて思っている。

「「あの」」

声が重なる。

「赤葦君からでいいよ」

「いえ、先輩からで…」

「ううん!赤葦君の話が聞きたいの!」

うぅ…変な理由を言ってしまった…。

赤葦君は訝しげな顔をしながらも、話してくれた。

「…なんで俺には具合悪いって言ってくれなかったんですか。」
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