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私と彼と排球部。*short story*

第1章 *ぶっきらぼうなキミ【影山飛雄】


「影山君が冷たいからだよ…。」

「はぁ!?俺がいつお前に冷たくしたって言うんだよ!!」

案の定影山君は怒っている。

…それも仕方無いか…。

「…いつもだよ。だって影山君、私と一緒にいても楽しそうじゃないし、会話続かないしっ…!!!」

「なっ…!!!楽しくないわけねーだろうが!!!!」

予想外な言葉が返ってきた。

ふと顔をあげてみると、そこには赤面した顔を手の甲で隠している影山君の姿があった。

「その、お前と一緒にいたら緊張すんだよ。それにお前の喜びそうな気の利いた話なんか俺にはしてやれねぇし…。」

影山君はしゅんとすると、私を抱きしめた。

「でも、お前を傷つけた事には変わらねえ。すまなかった。ただ、俺の気持もわかってくれねぇか?」

「わかった。私こそごめんね?くだらないことで落ち込んじゃって。」

落ち込んだ彼の頭を撫でると、その手を取って

「それは俺の役目だろ?」

そう言って私の頭を撫でだした。

「は、恥ずかしいよっ!!」

「へぇ。いつもこれ以上恥ずかしいことしてるのに?」

彼はニヤニヤしながら私を見つめる。うぅ…出ました。ドS発言。

「じゃあ、今からもっと恥ずかしいことしてやるよ。あ、お前に拒否権無いから。」

そう言って強引に、それでいて優しいキスをしてくれた。

「今のは仲直りのキス。だから、次は大好きのキス。」

私たちはもう一度、唇を重ねた。

*ぶっきらぼう*
何を考えているのかわからない。
だけど君の本音が聞けたら、嬉しさが増していく。

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