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私と彼と排球部。*short story*

第6章 *幼馴染卒業 【黒尾鉄朗】


「おーいいつまで寝てるんだよ。起きろー。マジでおいてくぞ」

朝からそう言って私を起こしているのは私の幼馴染であり、学校の先輩の黒尾鉄朗。通称クロ。

そしてなんといっても私の絶賛片想い中の相手。

今日こそ告白してやる!!と思い続けて早3年。

今日もまた、いつもと変わらない日常が始まろうとしている。

いつものように一緒に登校し、いつものように一緒にお昼ご飯を食べた。

いつも一緒にいるから周りからは付き合ってるんじゃないかという噂がちらほら出ている。

その噂、ホントだったらいいのになぁ…。

なんて、私にはそう願うことしかできなかった。


いつもと同じ放課後が来ると思っていた。

今日は部活がoffの日だから早く帰れる!!

「クロ、一緒に帰「悪い、今日は用事があるから、先に帰っててくれ」」

私の言葉はクロによって遮られた。

「そっか…。」

そう言いつつも、クロの様子がおかしい事にはなんとなく気づいていた。

だから私は、こっそりクロの後をついて行った。
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