第12章 まるで魔法だな
「ごめっ…漏れちゃった…」
コノハは初めて経験するそれを知らない。
恥ずかしさのあまりシーツに顔を埋めるコノハに大きな体が覆い被さる。
「フッ、潮だ。後で教えてやる。」
反り返る己のモノを取り出し秘口に充てがうと、ローはゆっくりと腰を沈めていく。
「んあぁッ…!」
指とは比べものにならないぐらい大きいローの化身。
少しずつ侵入してくるそれに飲まれないよう、コノハは顔を上げる。
「クッ、相変わらずキツイな。」
奥歯を噛み締めながらゆっくりと腰を動かす。
ゆるゆると抽送を繰り返せば、コノハの体は余計に疼く。
「ロー、もっと…」
その言葉にローの加虐心は燃える。
「それじゃ分からねェな。ハッキリ言え。」
クツクツと喉を鳴らすローに、コノハの理性は遂に吹き飛ぶ。
「もっと、激しく…っして…。」
純粋なコノハが自分の前でしか見せない姿は、ローの全身の肌を粟立たせる。
「ハッ、どうなっても知らねェからな。」
細い腰を掴むとローは一気に腰を沈めた。
激しく腰を動かし中を抉れば、コノハは一際艶のある声をあげる。
「んやぁッ…!あ…ッ!」
ローのモノが奥を突くたびコノハの中からは愛液が溢れ、部屋には水音が響く。
腰の動きはそのままに、揺れる肩めがけて歯を立てれば小さな体が跳ねる。
「ぁあ゛…んッ!」
一瞬締め付けが強くなったコノハの中。
ローは不敵な笑みを浮かべ耳元に口を寄せる。
「噛まれるのが好きみてェだな。」
低い声で囁かれ、脳内が痺れるような感覚にコノハは顔を歪ます。
「んぅッ…!好きっ、気持ちいい…のっ!」
淫らな言葉を口にするコノハにゴクリと喉が鳴る。
恥ずかしがり屋のコノハは普段こんな言葉は言わない。
なら何が彼女をそうさせるのか。
それは酒でもなければ熱でもない。
「媚薬ってのはすげェな。」
サイドテーブルに置かれた小瓶を横目で見ると、ローは腰を押し付けながら小さな肩に再び歯を立てる。
「な、に…!ぁあんッ!」
聞き慣れない言葉に頭の中を回転させたくても、快感と痛みが入り混じりそれどころではない。
ようやくローの口が肩から離れれば、震える肩には歯列の跡が赤く浮き出た。