第1章 拾ったのは・・・!?
雨に濡れないように家に急いで帰り、段ボールをそーっと開く。
中には、犬、猫、くま、カンガルー、うさぎがいた
うさぎはとても衰弱していて呼吸が浅い
そのうさぎをかばう様にくまと猫が前に出て威嚇をする
猫「俺たちになにをするのっ!?マリウスには触れないでっ!!」
人間に怯えながらも仲間を庇う2匹と
うさぎを心配している2匹
下に敷いてあるタオルは雨で濡れて冷たくなっていた
早くうさぎを温めないと死んじゃうっ!!
貴「私は敵じゃないよ。うさぎさんを助けたいの信じて?」
くま「本当だろうなぁ…」
まだ警戒してるみたいだけど、うさぎの呼吸がどんどん乱れていく。
貴「ごめんっ!!」
そう言って少し強引にうさぎを取り出すと
温めたタオルに包む
犬「な、なにしてるんですか!!返してくださいっ」
カンガルー「返して―!!」
さっきまで心配をしてそばにいた2匹が叫ぶ
貴「助けてほしいなら、少し黙ってて!!」
思わず叫んでしまった私をただ茫然と見つめる4匹を
ほっといて、とにかくうさぎを助けなきゃっ!!