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ナターシャ

第2章 取り引き


夕方になって下の階に降りてナターシャはお母さんに聞いた。
「手伝うことない?」
「じゃあ、夕食作るから手伝ってくれる?今日はラザニアよ。」
お母さんが嬉しそうにそう言って冷蔵庫を開けた。

「やったぁ!私、ラザニア大好きなの。」
「それはよかったわ。まずは玉ねぎをみじん切りにするから皮を剥いてくれる?」
「ええ、いいわよ。」
ナターシャは玉ねぎを受け取って流しの所にある三角コーナーに玉ねぎの皮を入れていった。
「その間に私はナスを切りましょうかね。」
お母さんは隣でまな板と包丁を出してナスを切り始めた。

ふぅん。そうよね。ここではいい子を演じることにするわ。今は下手に出ると厄介なことになりそうだから。
それから2人でテキパキとラザニアとサラダと野菜たっぷりミネストローネを作り食卓に並べた。
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