第13章 元彼現わる
【美智留Side】
〜美智留の自宅にて〜
今日、雄也さんは朝から仕事と言う事で雄也さんの部屋から帰って来た。
幸せだった昨晩の事を思い出すと自然と顔がニヤけて赤面してしまう。
雄也さんに愛されてる実感が沸いて少し自信が持てた。
幸せな余韻に浸っているとスマホの着信音が鳴り響いた。
相手の名前を確認しないで出てしまった。
「はい、もしもし」
『もしもし?美智留?』
えっ?
電話の向こうで、私の名前を呼ぶその人は聞いた事がある声で懐かしい様な何だか温かい様な気持ちになった。
「。。。もしかして。。翔?」
『うん。。久しぶりだね?元気にしてた?』
確認する様に聞いて来た翔。
どうして今頃、電話なんかして来たんだろ?
「うん。。。元気だよ?」
久しぶりに話す会話はお互いにぎこちない。
「どうしたの?」
『。。。』
何だか話しにくいみたい。
何の話があって電話なんかして来たの?