第9章 揺らぐ気持ち
「お兄ちゃん、心配かけてごめんね」
グッたりしてるお兄ちゃんに心配かけた事を謝った。
「じゃ、僕は帰るね。小橋、美智留ちゃんの事、頼むな」
新津さんは自分のバッグを持ちながらお兄ちゃんに挨拶した。
「新津、ありがとうな」
「新津さん、付いててくれてありがとう」
「いや、美智留ちゃん、お大事に。またLINEするね」
そう言って帰って行った。
新津さんが帰った後、お兄ちゃんは私に向き直り真剣な顔で私を見た。
「美智留、浅岡と何があった?どうして浅岡が来てないんだ?」
お兄ちゃん、やっぱり勘が良い。
「お兄ちゃん。。。実は」
私は雄也さんとの事を涙を流しながら全部話した。
「それ。。。本当の事なのか?」
お兄ちゃんは絶句した。
半信半疑なお兄ちゃん。
「分からない」
「美智留。。。もしかして、新津の事が。。好きになったのか?」
「えっ?」
新津さんの事を聞かれてドキドキした。
やっぱり、さっきの見られた?
「それは。。。」
違うってすぐに答えられなかったのは何故?
私。。。本当に。。新津さんを?