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夢の片隅で

第7章 本当に苦しかった


スタジオの収録が終わり楽屋に戻った。

コンコン

「皆さん、お疲れ様でした。」

挨拶をしながら入ったけど中には新津さんしか居なかった。

「あれ?皆さんは?」

「何か女性スタッフに掴まってたよ?」

「えっ?女性スタッ。。。フ?」

何だかモヤモヤして苦しくなった。

「そんな顔して。。。」

新津さんは私の目の前に立って私の頬に自分の手を当てた。

一瞬ドキッとして、しばらく見つめ合ってしまった。

雄也さんに罪悪感。

「そんなに心配?女性スタッフ」

「そ、それは。。。」

「僕なら、君にそんな顔させない」

何だか切なそうで泣きそうな新津さんの顔。

「新津。。。さん?。。。何言って」

「美智留ちゃん、僕。。。ずっと苦しかったんだ。君が見てるのは、いつだって浅岡で僕なんて眼中になかったから」
 
えっ?どう言う事?

「僕は。。。君と初めて会った時から、ずっと。。。」

ガチャッ

楽屋のドアが開いて雄也さんが入って来た。

「新津!!それ以上は言うな(怒)」

「雄也さん?どうしたの?(汗)」

血相を変えて楽屋に入って来ていきなり新津さんに掴みかかった。

「告白位、させてくれても良いじゃんか。僕、もう本当に苦しいんだ。こんな気持ちずっと一人で抱えてるなんて無理だ」

新津さん?

「新津。。。ごめん、無理」

「浅岡。。。何で?(怒)」

「美智留は、もう僕の彼女だからだ(怒)」

雄也さん。。。

初めて好きな人に呼び捨てにされてドキッとした。
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