第14章 体調不良
まだ全然、状況が理解出来なかった。
まさか妊娠だなんて微塵も思わなかった。
「だから、小橋さんの体調不良は妊娠のせいで変な病気とかではないから安心してね」
「あっ、はい。ありがとうございます」
変な病気とかではなかったのは良かったけど、妊娠だなんて、どうしよ。
雄也さんの仕事の事を考えてモヤモヤした。
雄也さんの赤ちゃんを妊娠した事は本当に嬉しかった。
でも。。。
雄也さんに迷惑がかかる。
その事が私の中で引っ掛かった。
先生からは産婦人科を紹介された。
病院からの帰り道、スマホを見ると雄也さんから心配ラインが来て居た。
お兄ちゃんから私の体調の事を聞いたんだろう。
「心配しないで。ただの風邪だったから」
とだけ送って家に帰った。