第6章 血 *R
秋も深まり、木々が色づき始めた頃、私の身体に少しずつ異変が起きていた。
その日は朝からだるかった。
ーーー
バシュッ
最後の低級の呪霊を祓い終えると帳が上がっていく。
『はぁ、、、何とか終わった、、、』
任務が完了し、ホッと肩を撫で下ろした。
それにしてもーーーーー
しんどい。。。
頭は重いし目眩がする。
ふらふらと重い身体を引き摺る様に補助監督の待つ車へと足を向ける。
今日は傑も五条と2人で任務で帰りは何時になるか分からない、って言ってたし…。
『・・・今日は早く寝よ…。』
ようやく視線の先に車が見えた時、視界がぐらついた。
え、、、やば、、、、、
そして吐き気がする程の頭痛に襲われその場に蹲った。
異変に気づいた補助監督が私の名前を呼んでるけど、応える余裕も無くなっていた。
周りの音や声はどんどん遠くなり、次第に視界は真っ暗になると私は意識を手放した。