第17章 それぞれの道 ※微R
きっと、こんな他愛もない日常を幸せと呼ぶのかもしれない。
愛する人が隣にいて、一緒に料理をしたり、まったりテレビを観たり…。
同じベッドで戯れあって眠って朝を迎える。
ーーーーなんて幸せなんだろう。
「・・・何ニヤケてんのー?」
『フフッ、ん〜〜?悟といれて幸せだなって思って。』
「ーーーーー僕もだよ。」
なんて事のないこの日常が、あなたがいるだけで幸せだと思える。
この幸せが永遠じゃないのは分かってる。
いつかは来るかもしれない最期…
だからその日を迎えるまで、私はこの愛しい人を沢山笑顔にして沢山の愛を注ぎたい。
「ーーー。」
優しく目を細め、広げられた腕。
「おいで?」
私は顔を綻ばせ、その腕の中に勢いよく飛び込んだ。
温もりが優しく私を包み込む。
この幸せな日常が1日でも長く続きますように……
「「ーーーー愛してるよ。」」
fin…