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呪術廻戦 〜アナザーストーリー〜

第12章 小噺 七海の憂鬱



『・・・・何であんたがここにいんのよ。』


彼女の真後ろには白髪にサングラス、身長は190は優にありそうな程背の高い学生が立っていた。


「一応俺も先輩になるワケだし?後輩のツラ、見とこーと思って。」



ーーーーー五条悟。

術師ならばその名を知らない人はまずいないだろう。



「俺っ、灰原雄っす‼︎宜しくお願いしますっ‼︎」

「七海です…。」


一応挨拶を交わすが、後輩を見に来た割には俺らには全く興味を示してるようには見えない。

・・・何となくこの2人の関係が伺えるような気がした。




「ふーーん。で?お前は傑が任務でいない間にこっそり後輩を物色してるワケ⁇」

『はぁーー⁇変な言い方しないでくれる⁇
硝子が新入生にイケメンがいるとかいないとかって言うから興味本位で見に来ただけだしっ‼︎つーか硝子何処行ったーー⁉︎』

「イケメンならいつも側にいんだろー?
このグッドルッキングガイごじょー、」

『そうねっ‼︎いつも側にいる傑がやっぱり1番だわ。1番カッコ良い‼︎
うんうんっ‼︎あっ、じゃあ灰原に七海?
また今度ゆっくりね〜』


バイバーイと手を振りながら足早に去って行く彼女。
そしてその後ろでブツブツと文句を言いながらも付いて行く五条悟。



あの女の人、凄いな…。

嵐のような2人が去り、教室に静けさが戻る。



「・・・行っちゃったね。」

「あぁ。」


やれやれと肩をすくめ席に戻ろうと踵を返すと、


「あ。あの男の先輩の名前、聞きそびれた!」

「・・・・お前、知らないのか?」

「えっ?七海知り合いなの⁈」

「いや、、、知り合いではないが…
五条悟だよ。名前ぐらいは聞いた事あるだろ?」


まさかな、と思いながら灰原に疑いの眼差しを向ける。


「ごじょう、さとる?へぇ、、、有名人なの?」


「・・・・・。」


押し黙る俺の気持ちなど分かる筈もないクラスメイト。




入学して今日で2日。
早くも先が思いやられる七海だった。




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