第11章 喪失
「・・・・⁉︎」
バチッと目を開き、無意識にの姿を探す。
何の遮蔽物も無くなったこの場所で、を見つけるのは容易な事だった。
「ーーーーおい、、、ウソだろ、、、」
目線の先にはうつ伏せで血塗れのが倒れ、あのクソ野郎の姿は消えていた…
今しがた死にかけていた身体は嘘のように軽いのに、動かないを見た瞬間、頭を鈍器でかち割られたような鈍痛が走る。
・・・また、、何かの冗談、、、だろ?
俺が焦る姿見てバカにすんだろ、、、なぁ⁇
自分でもこの状況でそんな事はあり得ないのは分かってる…
ただ、この目の前の惨状から目を背けたかった。