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呪術廻戦 〜アナザーストーリー〜

第10章 自覚と恐怖  流血、残虐な描写あり



「ハッ、時間稼ぎってとこか?悪いがこっちも急いでる。
女を手にかけるのは好きじゃねーんだけどな。」


『ーーー⁉︎』


男は持っていた呪具を手の中でクルッと逆手に持ち替えると、


ズザザザザッ


そんなっ、、、⁉︎
あの呪具、一体⁈⁈


まるで普通の縄を切るかのように男は赤縛を解いた。



私は距離を取るため、後方へ飛び退きながら


『百斂っ‼︎』


圧縮した血液を放つ。


「ーーー残念。」

『ッ⁉︎』
 

すぐ真後ろから声がし咄嗟に振り向いた瞬間。




『ーーーーカハッ、、、』


腹部がドクンドクンと大きく脈を打ち、生温かい血の感触が足を伝う。


「恨むんなら彼氏を恨めよ?」



ククッと喉奥を鳴らしながら男は私の腹に突き立てた呪具をグンッと更に奥へと突き刺した。


『ッーーーーー』


あまりの激しい痛みに意識が遠退く。


    

ーーーーごめん、傑、、、

約束、、、、守れなそうだよ、、、、




視界が狭く、暗くなっていく中で私は手の平に自身の血をこっそりと握り限界まで圧縮させた。



・・・私が出来る最後の隠し玉。

少しでもこの男の戦力を削らないと、、、




ズサッ


呪具を引き抜き、大量の血が溢れ地面へと倒れる私を男は見下ろした。



「じゃーな。」



そう言い残し背を向けた。



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