第9章 星漿体②
『ヒュー‼︎海めっちゃ綺麗〜〜‼最っ高〜〜‼︎理子ちゃんっ行こ行こっ‼︎』
「っ!あそこに何かおるぞ⁉︎」
『どこどこ〜〜⁇わっ!これヒトデ⁇初めて見る〜‼︎』
バシャバシャと水飛沫をあげながら私と理子ちゃんは浅瀬でキャッキャッと盛り上がっていた。
黒井さんが無事に戻り、理子ちゃんはすっかり元気を取り戻した。
バシャッ
ヒトデをツンツンして遊んでいる私達の間に何かが投げられ顔に水がかかった。
『わっ、、何〜?何か落ちてきた、、って何これ⁈⁈』
「あっ‼︎五条のヤツ、何か手に持っておるぞ⁈」
嫌な予感がし後ろを振り向くと、五条がニンマリと笑いながら得体の知らない生物を両手に持っていた。
「ナマコ爆弾発射っ‼︎」
『はっ?ナマコぉ〜〜⁈』
「やばいっ!っ逃げるぞ‼︎」
ナマコが次々と投下され、ギャーギャーと悲鳴を上げながら逃げる私達を、五条がゲラゲラ笑いながら追いかけて来る。
『五条っ‼︎あんた小学生じゃないんだからやめなさいよっ‼︎』
「うぎゃーー‼︎ナマコが頭に乗っかったーー‼︎」
「ギャハハ〜〜マジウケる〜〜‼︎」