第9章 星漿体②
さすがは名門のお嬢様学校。
午後の音楽は、離れにある礼拝堂で行われた。
綺麗な歌声が響き渡る中、私はというと…
口パクで周りに合わせていた。
ーーーこれ以上ヘマしたら追い出されそうだし。。
それにしても、これ何の歌よ…
聴いた事もないんだけど…
もっと有名なやつにしてくんないかなぁ。。
まだ授業は始まったばかりなのにすでに眠気が襲い、欠伸を噛み殺していると、
『ーーーッ⁈』
何かの気配を感じ、顔がこわばる。
その時ーーー
バァン‼︎
「天内っ!っ‼︎」
後ろの扉が勢いよく開き、血相を変えた五条が飛び込んで来た。