第8章 にっちもさっちも 本編夢女
(いつの間に雪国に連れて来られたんですかーー!)
コッ
「雪は嫌いか?人の子よ」
ばっ!
「誰ですか!?··って、ノース様?」
「ここは私の世界だからな。私は雪を操る吸血鬼」
「雪を操る(凄い能力だな)」
『······』
すっ
「人の子よ」
ノース様の手が私の頬に触れる
ひやっ
(冷たい。なんだろ、初めて会った時からかな?)
私を誰かと重ねて見る目
夢で見た人は、男性だったな。
「··弟子の匂いがするな。あと人の子」
「え゚!匂いますか?!」
「私が知らないヨコハマの匂いがする」
ふにふに
「はの··ノーフしゃま··」
(柔らかい)
ふにふに
『·····』
(無言)
「名は、彩華か?」
「はやはれふ。」