第7章 おでかけを繰り返す吸血鬼
「期間限定アイスがあったからな!ジョンも食うか?」
「ヌー!」
(兄弟みたい、とりあえずナギリさんの所にいた事は気づかれてないから良かった···。)
「あのさ彩華」
「はい?」
もじ
「俺も行きたい」
「勿論!でもアイス置いてから行きましょ」
ぱあ
「うん!」
✿✿✿
彩華は素直だ
素直で優しくて時には叱る。
母みたいな存在だ··。
手を繋いで片寄て、抱きついて
キスして体を重ねる。
それが幸せな事なのは充分に幸せすぎる。
だけどいつからか
にゅっ
「おヒマ?」
「彩華よ···スマホを見て欲しい」
とドラ公の家族まで押し寄せてくるし
むむ
(これは俺の"ヤキモチ"なのは分かってるけど···でも最後はちゃんと言ってくれる言葉がある)