• テキストサイズ

【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第24章 告げる





「大丈夫ですよ。いくらあの二人でも、高専を全て破壊なんてことはさすがにしないでしょうから」




「えっ、怖いこと言わないで」




そんなことを言われたら、本当に高専全てを破壊してしまわないか心配になる。




それに何より…二人の関係性が変わってしまわないか…そんな不安で胸の奥がどうにかなってしまいそうだった。




「エナちゃん、心配いらないよ。だってあの二人は親友なんだから」




私の背中をグイッと押した雄ちゃんが優しい笑顔を向ける。





うん、そうだ。二人は親友だ。私が思っているよりもずっと、あの二人は互いを信頼している。だからきっと、何かが起きるなんてことはないはずだ。そうだよ…




七ちゃんに手を引かれ、雄ちゃんに背を押されながらも二人の方へと振り返れば、そこには無言のまま見つめ合っている傑先輩と五条先輩の姿。




多分、今私にできることは何もない。だからこそ、七ちゃんと雄ちゃんもこうして言っているはずだ。





信じるしか無い。





大丈夫だと言った傑先輩を。





二人のことを…






私はただ、待つしかないんだ。





/ 647ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp