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【呪術廻戦】抱きしめた分だけ君を想う

第20章 厄介ごと






「え、何だって?硝子もう一度言ってくれるかい?」



「だから、そうやってずっと手を握っていてくれ。そうじゃないと過呼吸になるから」



「いや、意味が分からないんだが…」



「七海じゃいまいち呪力量が足りないみたいでさ。五条はしばらく遠出の任務で帰ってこないし、夏油しかいないんだよ」



先ほどまで少しばかり荒くなっていた私の呼吸が少しずつ楽になってくる。



私の目の前ではこちらを心配気に見下ろしている傑先輩、そしてそんな私と傑先輩の手は今ガッチリと繋がれている。



「祓う直前やられたみたいだね。誰かの呪力に触れていないと呼吸が出来なくなる呪いだ。まず灰原に手を握らせたら過呼吸よりかはいくらか楽になった。次に七海に握らせたら呼吸は荒いがまぁ走った後くらいのレベルにはなったかな。そして今夏油と繋いだら普通に戻ったろ?要するにより呪力量が多い人間に触れていれば呼吸がしやすくなるって話。だから夏油、あんたを呼んだわけ」



呪霊は祓うことが出来たがその直前、私はギリギリのところで呪いを受けてしまった。



気が付いた時には呼吸が苦しくなって息がしづらくて、駆け寄ってきた雄ちゃんが私に触れると少し楽になって…そしてそのあと七ちゃんに触れればいくらか呼吸はマシになった。その後は息苦しさに耐えながらも何とか高専まで戻って来ることが出来て…



硝子先輩に色々見てもらったあと、硝子先輩はそのまま直ぐに電話で傑先輩を呼び出したのだ。




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