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MapleProject〜Happybirthday〜

第17章 山吹玲於誕生日特別ss




…俺は先週から起こったことを全て母さんに話した。

「なるほど…そんなことがあったのね…玲於は?どうしたいの?」
「俺は…やってみたい…けど、母さんの店を手伝うって決めたのに、個人的な意思でそんなことしていいのかなって…」
「はぁ…あなたねぇ、私をなんだと思ってるのよ」
「…?」
「可愛い一人息子のやりたいことひとつもやらせずに、母親なんて名乗れないわよ。」
「…!!」
「私ね、ずっとこのままでいいのかなって思ってたのよ。確かに、玲於が店のこと考えてくれて、手伝ってくれてるのはほんとに感謝してる。でもね?それが本当に玲於のやりたいことなのかなって。本当は別に、もっとやりたいことがあるんじゃないかって。」
「母さん…」
「あなたがお父さんの影響でラップを練習してるのはもちろん知ってた。段々上達して、あなたが喜んで、楽しそうにしてたのも知ってる。本当にラップが、音楽が好きなんだなって。だからこそ、私はあなたに好きな道に進んで欲しい。それでもし、挫折して諦めなければならないって状況になったら、この店に戻ってきなさい。それまでこの店を守っていくのが、母さんの仕事よ。」
「母さん…」
「ま、もちろん挫折なんかせずにアイドルとして成功して、この店なくても生きていけるようにしてくれてもいいのよ?」
「それはそれでどうなの…?」

3人でクスクスと笑いながら俺は母の言葉に感銘を受けながら、決意をした。

「幸村さん…いや、社長。」
『どうしたの?』
「俺なんか全然駆け出しだし、音楽についてなんも知らない素人です。でも、全力で頑張ります!なので、俺をアイドルとして成長させてください!」
『…その言葉を待ってたわ。これからよろしくね!玲於!』
「はい!」


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