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MapleProject〜Happybirthday〜

第16章 神楽亮大誕生日特別ss


すげー……。
俺もアイドルになる!

――

何度目かのオーディションのために書類に目を通している社長。
まずは書類選考なのだがありがたいことにオーディションがある度に応募者が増えてくれている。

『ねえ、この子の直感的な感想くれない?』

珍しく社長が悩んでいるようだった。

『神楽亮大……僕はいいと思いますよ』
『理由は?』
『やる気がとても伝わってくるので輝いてるところがみたいって思いました。』
『努力とやる気だけでは厳しい世界。憧れを強く持っているからこそ辛くなることもある。それに耐えられると思う?』
『確かに……でも社長が悩んでいるということはとりあえず2次審査してみたらいいと思いますよ』
『……そうね。やっぱそうよね』

社長は少し先の事で悩んでいるようだった。
でも書類だけでは分からないこともあるためとりあえず次の審査で考えたらいいと案を出したら合格者の方に書類を置いた。

そして数日……2次審査。
順調に審査が進み最後の面談。
そしてあの神楽君の番だ。

「お願いします!」
『よろしくね!早速だけど神楽さんはどうしてアイドルになりたいって思ったのかしら』
「小さい時友達に連れられて行ったお祭りでステージでパフォーマンスしてるアイドルを見てから僕もこうなりたいって思いました。」
『じゃあ神楽さん、もしアイドルになってグループがどんどん人気になったとして自分だけ結果が出ない時あなたはどうする?』
「えっと……ダンスや歌のレッスンを増やして頑張ります!」
『ただ頑張るだけではいつかは潰れてしまうわ。芸能界は夢を与える代わりに輝けるまで時間はかかるし努力も体力も精神力も大切になってくる。それこそ良くない言葉をかけられる時だってあるわ。それは理解出来てるかしら?』
「しんどいのも百も承知です!多分僕が自分で思ってるより何十倍、何百倍としんどいと思います。それでもアイドルになりたいって思ってからずっと体力作りと歌とダンスの基礎は頑張ってきました。僕はアイドルという夢を与える仕事がしたいです。」

彼はやはり少し芸能界を甘く見ているところがある。でも決意だけは誰よりも強いし努力もしていることは今までのパフォーマンスでわかってる。
なるほど……書類だけで社長はここまで読み取っていたのか……。さすがだなと感じながらこのあともいくつか質問をしオーディションが終了。

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