MapleProject〜Happybirthday〜
第15章 春風梓誕生日特別ss
『どうしてピアニストを諦めてまでアイドルになろうと思ったの?』
「ピアノは楽しいです。でも、自由に好きなように弾くのが好きでそれを仕事にするってなったらしんどい時もっと辛いなって感じて。」
『なるほどね。あなたの実力は今日改めて確認をさせて貰ったは。申し分無いもの。』
やはりピアノについて気になっていたのは同じだったようだ。
驚いたのは厳しい世界ということをちゃんと彼なりに理解出来ていること。
彼は少し不思議な雰囲気を纏いながらもしっかりと時分を持っている。
この子がアイドルになったらとても面白いかもしれない。
『最後に……あなたに頼みたいことがあるの』
「なんでしょうか?」
『あなたの友達、神楽亮大を支えて上げて欲しい。あなたにしかできないと思うわ。もちろん何か異変に気づいた時はいち早く教えて頂戴?』
「?……はい。分かりました!」
彼は遠回しに合格を貰ってることに気づいていないようだった。
そして後日春風梓はうちの事務所に入った。
『優?』
「どうした?」
『彼等を見てると合格にして良かったなってとても思うの。それと一緒にこの子達を輝かせなきゃって思ってるんだけどね』
「そうだな。一緒に頑張ろう。」
そして現在
――
僕は今UNIVERSEのみんなとお祭り会場に来ている。
ピアニストの夢を揺らがせたあのステージに立つために。
あの日亮大と見たステージが忘れられなくて誘われた時はやるしかないって思った。
「梓ー迷子になるなよー?」
「誰でもいいから手繋いでてやれ」
「え……繋いでくれるのか?」
「梓……そこは断っていいんだぞ?」
「流行ってるのかと思ったが……違うのか……」
僕は今凄い楽しい。誘ってくれた亮大、社長、メンバー。本当に感謝している。
ありがとう。
END