MapleProject〜Happybirthday〜
第14章 水無瀬奏誕生日特別ss
『…私が本気という事を証明してあげる。あなたが契約してくれるなら、あなたの家の借金をとりあえず私が全額返済してあげる。』
「………!!!何言ってるんです!?」
『マジかよ社長!?そんなことしていいのか?』
『もちろんタダでとは言わないわ。あなたにはこの事務所でしっかりとアイドルとして成長して、その借金を返してもらうわ。その方があなたもやる気が出るでしょう?』
「………分かりました。そこまで言われて断るのも野暮ってものです。やります。やってみせます!」
『決まりね!そうね…そしたら玲於と同じグループに入って貰おうかな。歳も近いし、そっちの方が良いわよね?』
『お、遂に俺にもメンバーが出来たってことか!よろしくな!奏!』
「玲於さん!よろしくお願いします!(グ~)」
『なんだ?奏腹減ってるのか?』
「あ、えーと…そうですね…2日はなにも食べてない…かな…」
『そりゃまずいな!?よし、今からなんか作ってやるよ!社長!キッチン借りますね!』
『ええ、いいわよ!なら私のも作って貰おうかな?』
「いいんですか?では、お言葉に甘えていただきます!」
こうして俺は、アイドルになった。
同じメンバーとして新たに2人迎え入れ、4人のグループとなり活動している。
もちろん、楽な活動ではない。練習も大変だ。でも、今は前と違って【楽しさ】があった。あの時社長と玲於さんに助けて貰わなければ…
「社長、玲於さん。本当に、ありがとうございます!!!」
END