MapleProject〜Happybirthday〜
第12章 新木紫音誕生日特別ss
「あー!あさひ!! それしおんのアイス! レッスン終わりの楽しみに取って置いたのに~!!!」
「え、マジ!? ごめん! 今度同じの買ってくるから許して!!」
「え~、今日食べたいから今から買ってきてくれたら許す!」
「わかりました! ごめんなさい! 買ってきます!!」
『紫音、 朝陽、 どうしたの?』
「あ、 しゃちょ~!! あさひがしおんが楽しみにしてたアイス食べちゃったの〜! だから今から買ってきてもらうとこ!」
『そうなんだ。 朝陽 いってらっしゃい』
「………. いってきますよ!!」
『ねぇ、 紫音』
「なに~?」
『今、楽しい?』
「楽しいよ!」
『自立、 出来てる?』
「少しずつ... だけど、 自分で出来ることは増えてるよ〜!」
「ならよかった。 その調子で頑張ってね』
「うん、 頑張る!」
『そろそろ次の仕事の準備しなきゃか...。 あー、めんどくさい-!!』
そう言いながらも社長は立ち去っていく。
新木さんはあれから相当な努力を重ねたらしく、 デビューを果たした。
努力を重ねた 『らしい』 というのは、私含め誰も彼女がメンバーとのレッスン以外に練習してるところを見たことがないからだ。
今彼女は少しずつ自立している。 甘やかされてきた反動なのか、 メ
ンバーにすら甘えようとせず、 無理しがちなようだが、 そこはメン
バーが上手くフォローしてくれてるから私としても助かっている。
新木さんがご両親に可愛がられたことは決して損ではない。 みんなに愛される性格を持っているし。
これからもファンからも愛され続ける新木さんでいられるよう、サポートしていかなきゃね。
END