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MapleProject〜Happybirthday〜

第11章 吉岡晃誕生日特別ss


··········

「......あれ、 お父さん?どうしたの?」
「あぁ、 晃か。... ちょっとな」
「何かあったの?」
「·····」
「僕なら大丈夫だから。 教えて?」
「·····レストランの経営が少し厳しくてな」
「え…」
「今はまだ大丈夫なんだが、 このまま行くと本格的に厳しくなってきそうで...」
「そっか…。わかった。 僕にも何か出来ることがないか考えてみるよ」
「悪いな。...そうだ、晃。 このことは下の子たちには…」
「わかってる。 言わないよ」
「......ありがとう」

お父さん、僕、 アイドルになるよ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

『あの子…..何か思いつめた顔してるけど大丈夫かな…..』

今日はオーディションの日。 スタッフがオーディションについて説明している最中、 社長がそんな事を言い出した。

『どの子ですか?』
『あの金髪の...』
『えーっと... 吉岡晃くん、 ですね』
『吉岡くん、ね。 面接で少し触れてみよっか』
『わかりました』

吉岡くんの面接の時間が来た。 すごく緊張しているのが目に見えてわかる。

「失礼します。 吉岡晃です! よろしくお願いします!」
『はい、よろしくね』
『どうぞ、お座りください』
「は、はい!」
『緊張してる?』
「してます...」
『取って喰うわけじゃないから、 気楽に質問に答えてね』
「は、はい!」
それが出来れば苦労はしてないとつっこみたくなるが、 面接中なの
でぐっとこらえる。
『ではまず、このオーディションを受けた理由を教えていただけま
すか』
「...... 僕は、 アイドルにならなきゃいけないんです」
『それは...どうして?』
「父がレストランを経営しているんですけど、 その経営が厳しくなってきたみたいで。 アイドルになれば、 僕自身が家計を支えることも出来るし僕が有名になればレストランも有名になって経営も安定すると思うから」

思いつめているように社長が見えたのは間違ってなかったようだ。
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