第3章 試験から一週間後
「どれにしよっかなぁ〜♪」
目をキラキラさせてケーキを選ぶ一心
「遠慮せず全部食えよリスナー!!今日の主役はなんたって言葉リスナーぁああああ!!」
「いやいや! 一緒に食べようよ!」
と一心はケタケタと笑った。
「…………。」
(実にこの子はあれからよく笑うようになった。昔の事は今は忘れているけれどいつかその記憶も乗り越えて欲しい……。でもまた昔のように戻ってしまったら……今度もまた君は……
……同じ事を繰り返すのだろうか)
オールマイトがそんな事を考えているとガシッと一心の腕が後ろから回ってきた。
「これも大事な思い出だからさ!!写真写真!!」
「お! んじゃスマホ貸してみ!」
プレゼントマイクに一心はスマホを渡す
「よーし!! リスナー!言葉にギュッと寄りやがれぇええええ!!」
両腕をプレゼントマイクとオールマイトに回し、ギュッと寄せる。
「んじゃ行くぜぇええええ!!
Puls〜〜!!」
「「「ULTRA〜〜!!」」」
カシャ!!
「ありがとうプレゼントマイク!! 二人にも後で送るから! あとケーキの写真も撮らなきゃな! 忘れるところだった!!」
カシャカシャと写真を楽しそうに取る。
「ケーキの写真だけ友達に送ってもいい?!」
「いいよ、もう友達が出来たのか〜。若いっていいなぁ〜青春だ♪その子も雄英に受かったのかい?」
「そうなんだよ!!だからまた会える!初めはびっくりしたけど良い奴なんだ〜」
「なんて言うリスナーなんだ?」
「爆豪勝己!」
「爆グハァ!!」←吐血
オールマイトの吐血に目を丸くさせ、一心はプレゼントマイクを見る。
「いや!All goodちゃんYO! パンチの効いた子だったからちょーっとびっくりしただけだ!」
「そっか!連絡も沢山……まぁ俺からばっかりだけどさっきも通話したし! 試験の帰りに写真も撮った!!」
一心はその写真を二人に見せる。
((この子本当に誰とでも仲良くなるし距離詰めるの早いな!!))
「あと試験始まる前に面白い奴ともあったんだ! 緑髪の子が転けそうになったりフワフワ浮く個性?の子とあったりさ! あの二人も受かってるかな?!クラス同じだといいなぁ〜俺あの二人とも友達になれたらなって!」
「そっかそっか」
(ん……緑髪……?)
(ふわふわの個性リスナー……?)
