第5章 首なしライダー遭遇
チャットの会話が終わり私はネットカフェを出た。
するとそこには黒一色で身体を纏った細身の男が突っ立っていた。
その彼は私のことを見ていて、首を傾げると口を開いた。
「やぁ、君が嘉那衛涼ちゃんでしょ。俺の事知らない?」
初対面の人で名前を知っているとすれば折原臨也しかいない。
『もしかして、折原臨也…さん?』
臨也「正解!今日はしずちゃんがいなくて良かったよー。そんでさこんな時間なんだけど、俺に付き合ってくれない?すぐ終わるからさ。先に俺の友人を紹介しとこうと思ってね。」
と言い終わるとすぐに私の手を引っぱり連れていかれた。
『ちょ、な、何するんですか!?私まだついて行くって言ってないですけど!』
臨也「君の話は聞いてないよ。それにさ俺に関わった以上しずちゃん達のとばっちりを浴びるかもしれない。怪我したとき、君自身問題は起こせないだろ。一般人なんだしさ。」
そう言って振り返られたが、反論は出来無かった。
本当に彼の言う通りになるかもしれないから。
『分かりました。行きます。でも場合によってはすぐに帰りますから。』
臨也「分かってるよ。」
今度は臨也さんに連れていかれるまま後を追った。