第3章 10年の月日
能力を使うことに慣れていないので、あまり長い時間は使えないけど…
せめて、麦わらがドフラミンゴに渾身の一撃を与えるまで私は何処かに隠れていなくては。
しかも、能力をまだうまく使いこなせないから、麦わらに【凪カーム】をかけた状態で別に能力を使う事が出来ない。
そして、城の中にいては幹部の1人ピーカに察知されてしまう。
早く逃げないと。
脱出方法に心当たりがまったくない。
ここで急激な眠気が襲ってきた。
まだだめ。
この13年いつも眠気と葛藤していた。
でもだめ。
「ここにいたか、フフフ」
「ドフィ!?なんで!」
「向こうの部屋に居たのは人形の方だ。お前なら分かるだろ?」
そんな…
気が緩んで能力が解除されたのを感じる。
「まぁいい、これからアイツらを消す。お前に構ってる時間がない。しばらく寝てろ」
そう言ってドフラミンゴが指を動かしたのを最後に、私の意識は飛んだ。