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心の無い人形

第1章 ドフラミンゴの女


王下七武海に名を連ねるドンキホーテ・ドフラミンゴ。
彼ほど残酷な男を見た事がない。

だが、彼はとある国の王でもある。

その国では彼を素晴らしい王だと崇められていた。

国に繁栄させたから…
いや、

話には裏があった。

前王を悪に仕立て上げ、自分は英雄かのように振舞った。

完全に騙されている。

騙されていない人は、彼の力には叶わずもみ消された。
ドフラミンゴの隣りには常にとある女がいる。
彼女は戦うわけでもなく。
頭がキレるわけでもない。
ただ、横に居るのだ。

時には後ろにいたり、部屋の隅にいたりするけど。

露出の高い服を身にまとい、常に一緒にいる姿は

ドフラミンゴの女なのだろうと認識されていた。
いや、人形なのかもしれない。

露出の高い服を身にまとうだけあってカラダは誰が見ても、男の興奮をさそうものであった。
顔もしかり。
長い黒い髪はまるでワノ国に伝わる人形のよう。

しかし、言葉を発することは少ない。
ましてや表情も乏しい。

だから人形とも言われる。

それは別に私には、特になんともない事だった。
周りからなんて言われても良い。
平気。

それだけ私はドフラミンゴに惚れているから。

という体を私はこの13年貫いてきた。

13年…いや。
ドフラミンゴに拾われたのは10歳だから16年だ。
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