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転生しちゃった元鬼殺隊士の救済録

第8章 音楽家と華(FILM REDネタバレあり)NO SIDE



ガープ「もしや何かあったのか?遠慮なくじいじに話しておく……ぬおっ?!」

マキノ「ガープさん?!」

「どうしたも何も、あなたのせいですよおじいちゃん!!」




ブオンッ!!そんな強風の音がした瞬間、顎にギリギリ触れない距離で風圧を浴びて290cmの老体が宙を舞った。そのアッパーは一瞬で懐に飛び込んだが、覇気を纏わずにガープへ放った鋭い一撃だった。これは必ず阻止しなければならぬとそう決意した、祖父の弟に対する超スパルタなブートキャンプは認めちゃいけねぇ、と


確かに自分もエースとその友人のサボに苦しい鍛錬を強いるが、それは本人が望んだうえで真面目に取り組み、知識と体力を十分身につけさせたからだ。そもそも小さな子供も、そうでない素人も、ぶっつけ本番にサバイバルなんて無謀すぎる。これじゃあガープがその子の為を思って熱心に教育しても、苦手なトラウマばかりが積もっていくだけだ。厳しい指導も乱暴なりに段階を踏んでほしい……


は拳を振り上げる方とは逆の腕に、驚きのあまり泣き止んだらしくポカンと口を開けたままのルフィを抱えていて。当然ガープは体が数mだけ吹っ飛ぶ衝撃だったが、驚いただけで風圧のダメージは微塵もない




ガープ「こりゃ!!お前まで反抗期か、じいちゃんに何するんじゃ!」

「私はおじいちゃんの孫ではあるけど、ルフィのお姉ちゃんですからね?認めませんよ、こんな横暴……せめて1ヶ月の勉強期間を求めます!!」




カンカンに怒った祖父が大声で叱ってもなお、堂々と背筋を伸ばして言い返すは毅然としていて、幼かったルフィには苦手な祖父に立ち向かう姉の雄姿がカッコよく見えたのだ───










それからは二人の口論が次第にヒートアップし、とうとう祖父が緩んだ精神の叩き直しと称し修行が始まる。二人は遠く離れた近場の無人島に移動したが、フーシャ村にも覇気の黒雷がバリバリ鳴って強い衝撃が届いてくる。も武器は持たずに敢えて喧嘩らしく体術で挑んでいたが、六式や覇気でガープと互いに手加減しながら戦ったものの結果はの敗北だった。数時間に及ぶ激闘と行き帰りの末、ガープに担がれて帰ったは意外にもたんこぶ、青痰、小さな傷などの軽傷ですんでいて……
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