• テキストサイズ

転生しちゃった元鬼殺隊士の救済録

第7章 赤髪海賊団





───NO side


その一団の名を知らぬ者は、世間にほとんどいないだろう……


赤髪海賊団。彼らは攻撃も守備もパワーバランスが兎に角良く、鉄壁の集団と評されるぐらい恐れられる海賊だ


その船長の赤髪・シャンクスは元々、海賊王と呼ばれたロジャーの船に見習いとして乗船していて、ロジャーの処刑後は海賊として活躍し始めた。今では彼を筆頭にして、赤髪海賊団はみんな億越え賞金首だ……、そんな悪名高い大海賊・赤髪のシャンクスは大事な宝が3つある


一つ目は数年前に敵船を襲撃し、偶然入手した宝箱に隠れていたのを見つけ、大事に大事に育て始めた娘・ウタである。ウタは鮮やかな紅白髪が特徴で、聴く者全てが惹きつけられる綺麗な歌声を持ち、活発で明るい性格は元気と笑顔が絶えない。そんな純粋で愛らしいウタのお仕事、それは赤髪海賊団を盛り上げる音楽家・歌手だ


二つ目は幾度も苦楽と困難を乗り超え、信頼しあえる最高で最強の仲間達。副船長のベン・ベックマン、肉が大好き肥満体のラッキー・ルウ、追撃者(チェイサー)と名高いヤソッブ、船医のホンゴウ、バンダナを巻いた電撃使いのライムジュース、航海士であるビルディング・スネイク、音楽家コンビのモンスター(サル)とボンク・パンチ、戦闘員のハウリング・ガブ……。今挙げたのは幹部達だが、他の船員や傘下達も全員シャンクスとって大事なクルーである


そして最後の三つ目……遠い昔にロジャー海賊団で過ごした冒険の記憶や、船長に託された麦わら帽子と歳が離れた妹分。なにぶんロジャーの少ない忘れ形見がその二つなのだが、シャンクスは帽子だけを肌身離さず被っている。しかし妹分の方は彼が海賊となって十数年、現在も行方が知れないままであった



故に、シャンクスは今尚ずっと世界中を航海しながら探している……



その子の名前は、ポートガス・D・。仲間内でもシャンクス自身と、見習い仲間で青髪に赤っ鼻なバギー、副船長のシルバーズ・レイリーのみぞ知る、ロジャーと血が繋がった本物の娘である




「……覚えてなくとも別にいい。あの子の弟妹が無事に産まれ、生活している事さえ確認できれば、な」




そんな細やかな願いを胸に、赤髪海賊団は『東の海(イーストブルー』のドーン島を訪れる


───side END
/ 163ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp