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転生しちゃった元鬼殺隊士の救済録

第5章 鬼の子達よ、達者にあれ



他の2種類の覇気と違ってコントロールはできても意図的に鍛え上げる事は不可能で、本人の成長でのみ強化されるらしい


これまた聞いていて思うに、前世の『透きて見える世界』や痣者状態よりも強くれるのは明らかだ。なのに身体的な負担、将来的なダメージもないと言うのでこの世界の住人達の生命力、体の作りは相当強靭に出来ている。私が無事でいれるのも納得、この先痣で苦労する事も無さそうだ。しかもおじいちゃん曰く、父親・ロジャーは3種類の全てを使いこなせた超人だったという……











───なのでそれからおよそ半年間、私の修行は六式・覇気を習得するための専門的な修行を行った───




と言っても、六式と武装色の方はひたすら鍛錬あるのみ。おじいちゃんからも「自然と出来るようになれるじゃろう」と言われ、海軍中将直々のお墨付きを貰ったのでひたすら感覚を掴んでいくのみだ。そして見聞色の方は目隠ししつつ、誰かの気配や感覚を澄ませて攻撃を読み取り、避けて反撃するための訓練を行う


しかしそうやって実力次第で身につけられる二つだけならまだしも、おじいちゃんは覇王色までも適性があると判断していた。これまた自信満々に言うので、何故かと問うてみれば「無意識だけどワシに散々ぶつけてきたんじゃぞ?」とあっけらかんと言ってきて……




「ええっ?!は……、そんなの知らない!いったいいつ?!」


ガープ「見聞色と武装色はワシとの組み手じゃな。気配を消したり目眩しで試したことがあるんじゃが、気合いで見聞色を使いこなしおった!武装色の方も無意識じゃの、ワシとの組み手で最後の方に馬鹿力を出せておる!さすがはワシの孫じゃよな!」


「」




全く自覚が無かったので動揺を隠せず聞いてみれば、本人も知らない事情をガハハハッと豪快に笑って平然と告げられて。だから思わず、私自身も言葉を失くして愕然となっていると……




ガープ「それに覇王色はロジャーからも聞いとった!乗船初日に船の揺れが不満でだとか、敵襲された時の大泣きでとか、海王類の雄叫びを聞いて覇気をぶっ放されたとか。まぁ文字通り、赤子の可愛い怒り方だったらしいがのぅ?」




更に呑気に打ち明けられた衝撃の事実、私は過去に困らせただろう人達に対する罪悪感で絶句した───
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