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転生しちゃった元鬼殺隊士の救済録

第17章 冥王との対面と、義弟との別れ



PS.
きっと姉ちゃんのことだから体調は健康だろうし心配ねぇけど、姉ちゃんは体も精神も丈夫過ぎるし、色々無茶な事やりまくってねぇかわりと心配。だけど新聞に載ってる姉ちゃんが暴れた写真を見て元気そうだし、始末書だっけ?大変そうだけど充実してるみてぇで安心だ!












サボからの手紙は、一大決心で旅立つ前の宣誓文が主(おも)だった。一方でPS.の後書きの方は真剣な話だった主文と違って、笑いながら書いてる姿や、新聞を見ては大笑いする悪戯好きな顔が思い浮かんだ。あの子もただの子供に見えて相当賢い悪ガキだ、さぞや革命軍に入れた時には世界中を困らせる事だろう。此処でのケジメは革命を成して報復となる。筆跡も丁寧で軽やかなうえに、迷いは一切感じないほど力強い意志が籠っている。


……そして、これからあの子が将来、世界中に極悪人だと罵られるような日が来ようと、コラボ山にいる私達と祖父、あの子の未来の同志達にとっては大事な子。私の可愛い弟だ。


私は義弟から貰った手紙を胸元でギュッと握りしめ、別れに立ち会えず送れなかった言葉を紡ぐ。「お前なら必ずやり遂げられる」と、「やられた分はやり返しなさい」と、最後に一言「がんばれ」と。




「……ねぇダダンさん、みんな」

ダダン「あん?」

山賊「「ん?」」




呼んだらぶっきらぼうでも返事をしてくれるダダンさんと、介抱する手を止めて聞こうとしてくれる山賊達。エースとルフィが無事に帰って来れたことも、サボの旅立ちを私の分もあの子達と見守ってくれたのも。遠い地にいた私じゃその場にいたくて出来なかった事だから、




「……私も見送りたかった、悔しい」

ダダン「ガキ達が怒ってねーから安心しやがれ姉バカ」
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