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転生しちゃった元鬼殺隊士の救済録

第16章 ショップ壊滅事件と王下七武海



その事件が世間に語られた日、世界各国の政府非加盟国の人間達が大喜びし、世界政府や天竜人は白目を剥いて卒倒したという……──


発端は『政府加盟国で行方不明者が続出している』事案で、中将になったばかりの私・と、祖父で教育を任されていたガープ中将に捜査の指令が下った。幸い任務は人攫い集団がお馬鹿さんなおかげで己を餌に罠を張ったらあっさり釣り上げ、諦め悪くも武器を持ち出し戦闘を仕掛けて来たので迎え撃ったら一発KO。その後、攫った人々の行方を知るべく尋問すれば「絶対吐かねぇ」などと言うので、にっこり笑顔で凄んでみればこれまたあっさり聞き出せた。


場所は新世界を目指す海賊や、聖地マリージョアの住人である天竜人も闊歩している、治安が良くないシャボンディ諸島。そこは華やかな表通りの裏で人間屋(ヒューマンショップ)が数多く出店していて、人間や人魚や色んな珍しい種族が奴隷として売買されている。けれど政府も海軍もそれを知っていながら『就職』などと巫山戯た言い訳で放置して、見逃す条件に非加盟国の人達を攫って被害者にされるのだ。男達はそんなシャボンディ諸島のヒューマンショップに何年も前から、色んな加盟国で攫った人々を連れて行っていたようで、ずっとバレずにいたから大胆に動いて私達に捕まったというのが経緯だった……。


そこで私は良いことを思いつく、「よし!この際、巻き込み事故を装ってショップ全部ぶっ壊しましょう!」と。こんな性根が腐った連中がいる溜まり場なんて吐き気がするので、いっそ更地になるぐらい暴れ回ってクズ野郎どもを粛清するべきだ。ええ、もちろん大丈夫ですよ。私は世界を相手取った両親の娘で、おじいちゃんの孫で、エース達の姉なのだから、問題を起こすのは大得意です。ですけど、さすがに私だけでは大変なので……




「ガープおじいちゃん、お願いがあります。天竜人にも一般人にも怪我をさせず、ヒューマンショップを全部ぶっ壊すのを手伝ってください」

ガープ「ぶっ、ぶっ壊す?!確かにワシらもうずうずしとったが、そんな事をすればワシら個人の問題どころか海軍自体が危ういぞ?!!」

「大丈夫ですよ、彼らが『必ず許す』ように言い包められる話術があります。連中は無駄にプライドが高い傲慢なお馬鹿さんなので楽勝です!」

ガープ「マジでか、じゃあノッた!」
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