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転生しちゃった元鬼殺隊士の救済録

第15章 昇級と新部隊、結成



何の因果か既に私が潰した者もいれば、全く名前を知らない者も、知っている者も、何年とインペルダウンにい続ける者も。いずれの類も大勢の海賊達を見せてもらう中、



「!!おじいちゃん、この人達って……」

「む?あぁ、此奴らか……。お前は知らんじゃろうが、とんでもない連中でな」

「金獅子のシキ……ダグラス・バレット……面識があるのは覚えてるよ」

「……お前さん、相変わらずすごい記憶力じゃな?ダグラス・バレットは仲間だったから当然じゃろうが、ロジャーはシキを相入れぬ敵と定めておった。彼奴が好んでお前をシキと会わせるわけがない、一体いつじゃ?」



私に呆然と驚いて関心しつつも不思議そうに首を傾げるおじいちゃんに、二人の手配書を見つめては当時のことを思い出して───









元ロジャー海賊団のダグラス・バレットとは赤ん坊の頃、同じ船に乗っていた期間をずっとロジャーに世話される様子を観察されていたと思う。流石に記憶が曖昧だ。何度も私の小さな手に指を伸ばし、やっぱり触れずにやめてしまって、笑顔で私の面倒を見ているロジャーを熱心に観ていた。まるで私達親子に何かの答えを導き出そうとするかのように、彼は今にして思えば海軍が絶対脅威として恐れる強者だった……。けれど今は彼もインペルダウンの最下層Lv.6にいる、彼はロジャーに盲目的で私個人への関心が薄かったので、恐らく私を覚えていないだろう……





その一方でもう一人、金獅子のシキは最悪だった。あれはロジャーが自首という形で海軍に捕まった後のこと、捕まったロジャーを殺さんと海軍本部に乗り込んでセンゴク元帥とおじいちゃんと戦闘となり、マリンフォードを半壊させるほど戦って敗北するとインペルダウンに投獄されたのだ。けれどシキは2年後、海楼石の足枷に繋がれていた両足を切り落として脱獄に成功する。 『史上初のインペルダウン脱獄者』だ、今もシキの居場所は分かっていない……。


さて、そんな恐ろしい罪人シキと何処で会ったかと言うと、オーロ・ジャクソン号に乗船時代の事だった。戦いの最中に私の存在に気づいたシキが、密かに能力で赤ん坊故に大泣きしている私を回収して質に取って脅したのだ。


「うああぁぁぁんっ、あ゛あ゛ぁぁぁぁっ」

「なっ?!……っ?!」

「ジハハハハッ、可愛いベイビーちゃんじゃねぇか!ええ?」
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