第15章 昇級と新部隊、結成
マリンフォード海軍本部。元帥室にて私は今日付けの昇格を言い渡されて、祖父のガープと同じ中将の立場を貰ったのだ
故郷から帰還した翌日の今、出勤してそのまま元帥室に入るとセンゴクさん以外にも祖父がいて、もう一人青雉大将ことクザンさんもいた。私が「失礼します」と軽く一礼しながら挨拶すると、早速本題である中将昇格の辞令と将官の位を示すコートを頂いた。コートは分厚い白桃の色の生地で、身長が170cmになると成長が止まった私のふくらはぎまでの大きさだ。背中は正義の文字が背負う様に大きく描かれている
センゴク「今日からには中将として、一層市民達を守っていく為に正義遂行に励んでほしい。直属の上官はクザンのままだ、ガープ共々書類に関して困った時は私かお鶴に相談しなさい。この二人は海軍きってのサボリのプロだ」
ガープ「がっはっはっ!わしもクザンもそーいう机仕事が無理じゃからのう!」
クザン「だって眠くなるんだよねぇ〜。本能的にだらけたくなるっていうか……ふわぁ〜……」
センゴク「ちょっとは真面目な努力をせんか!!」
センゴク元帥の嫌味にも大笑いで開き直るおじいちゃんと、気怠げに欠伸を漏らしたクザン大将。まったくもって改善する気はゼロ、ダメだこれ。会話に滲み出る上司の苦労を察し、私はせめてやる事やって暴れようと決意した───
中将になったと同時に、私も指揮官という立場だからと海兵十数名の直属小隊を複数部下にする事になった。しかも部下になった海兵達の顔ぶれを見ると、メンバーの殆どが色んな任務で違反をやらかした際に、海軍のやり方に疑問を持って指示を出すと協力してくれた人達だ。彼らが私の指揮下に来たのは有志で志願したらしく、元の配属先だった場所では人間関係や仕事や全てが合わなかったらしい……
まぁ、要するに。私も彼らも海軍や政府の非道な手段を辞さないやり方に嫌気がさし、自然と集まってしまった問題児集団というわけだ。(因みに、元が本部勤めのメンバーはサカズキ大将が上司だった者達が殆どである)こんな反感の強い編成をよく上層部が許したな、と疑問だったがおじいちゃん曰く、最悪な手段を取らずにすむなら構わない、という全体の意向で認可されたらしい