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転生しちゃった元鬼殺隊士の救済録

第12章 麗しい華姫、爆誕 海兵side



そして伝説その4、王下七武海のジュラキュール・ミホーク氏とお友達になっていたこと。世界中から海軍に協力するのを条件に大物海賊達が選ばれ、七人で構成される王下七武海。ジュラキュール・ミホークもその一人だが、彼は海賊にしては珍しく単身なうえに世界一の剣豪として名高い最強の剣士なのだ


そんなジュラキュール・ミホークが海軍内の決して大袈裟じゃない噂話や、証明するような成果の数々を聞かされて知り、そのうえ孫娘が大好きすぎる祖父のガープ中将からは散々絡まれてしまって。そうなればいくら冷静沈着で気の向くままな男と言えど、最強である慢心の無い自信が刺激されるのは無理のない話なのだ。ジュラキュール・ミホークは海軍本部で七武海会議があった召集の日、会議が終了した後に彼が訓練所を出て来たちゃんに遭遇……。そしてジュラキュール・ミホークが死角から突然斬りかかったのをきっかけにして、二人の文字通り真剣勝負が始まった


容赦なく殺さんばかりの猛攻撃をしてくる彼に対し、ちゃんも見聞色や武装色を使って必死の攻防で何とか食らいついていた。まさか彼を相手に少々押され気味になっている程度で、隙を見て攻撃できる程の速度と剣の才能があって無傷で殆ど互角に渡り合えるとは……。その場に偶然いた私を始め、海兵達が残像になるほど目で追えない二人の太刀筋を見て、固唾を飲んで圧倒的にレベルが違うその戦いを観戦し続けた……


そうして本部でとんでもない戦いが繰り広げられると、その騒動はすぐにセンゴク元帥に知らされて血相を変えた彼によって何とか戦闘が止められた。事態のあらましを聞いた元帥はジュラキュール・ミホークに怒鳴り、ちゃんにも説教をしようとしたけど……




ミホーク「待て。そこの女海兵は俺が斬りかかり、応戦していただけのこと……。娘に一切の非はないだろう」

「「!!」」

センゴク「なっ……!!」




彼が何気なく放ったその言葉は正に衝撃だった、センゴク元帥とちゃん本人も思いもよらず目を見開いて驚愕していた。と言うのも、基本的に誰にでも無関心なジュラキュール・ミホークが、わざわざ自らに非があるのだと庇ったのだ。そして彼はちゃんを改めて鋭い視線で射抜くように正面で向き合い、彼女も怯えるどころか凛とした佇まいで真っ直ぐに見返していた
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