• テキストサイズ

裏・テニスの王子様♡

第19章 好きって言って/伊武深司



そうして電話番号とメールアドレスを交換すると、俺たちはまた学校へと向かい歩き始めた。


☆☆☆


「着きましたね!私たち一番乗りですよ☆」


「そうだな。まだ橘さんも来てないなんて珍しいな。」


「先に準備だけでも始めてますね!」

はそう言って、活動の準備を進めた。

俺は俺で、自主練を開始した。

その内に橘さんや神尾も顔を出し始め、その日の部活も無事に終わった。

☆☆☆

数日後。約束の日曜日の朝。

神尾からの電話を知らせる着信音が流れた。

「もしもし。」

『おう深司!今日10:00くらいでいいか?OKなら、他の人達には俺から連絡しておくぜ!』

「10:00ね。いいよ。あー、でもには俺が連絡するから。」

『お!お前もマネージャーに連絡先聞いたんだな!最初結構渋ってたけど、部活のことで色々話しあるかもしれないって言ったらようやく教えてくれたんだよ…お前も結構粘ったのか?』

俺はその言葉にあからさまに舞い上がって、動揺を隠せなかった。


「ま、まぁ。そんなとこ。じゃ、10:00だな。」

電話を切ると、俺は嬉しさに自然とにやけてしまう口元を隠すように手で覆った。


「それは…可愛すぎだろ…」

逸る気持ちを抑えながら、俺はに時間を連絡すると海に行く準備を進めた。


☆☆☆

予定の時刻となり、みんな海に集合していた。


は杏ちゃんの横に並び、女子同士楽しそうに盛り上がっていた。

「とりあえず、水着に着替えるか!」


神尾の一言でみんな更衣室へと向かって歩いた。


男女に別れ、それぞれ更衣室へと入り着替えを始めた。

神尾と橘さんは早々に着替え終わると2人で海へと一直線に走っていき、競争だのなんだのとはしゃいでいた。

俺は水着にラッシュガードを着て更衣室を出ると、まだ着替え終わってなさそうな女子たちを待つため更衣室のそばで立って待っていた。

「やっほー!伊武くん!泳がないの?」

杏ちゃんが先に着替え終わり俺に声をかけた。

「疲れるからいい。」


「あはは!伊武くんらしいね!…ところで…ごめん!ちょっとトイレ行ってくるから、ちゃんのことよろしくね!」

杏ちゃんはそう言うと、足早にトイレに向かって走った。

「なんなんだよ…。」
/ 99ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp