• テキストサイズ

【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第23章 第二十二話 アルマ・カルマ


あの場所に…
初めて会ったあの場所に、アルマはいた。

―――――真っ赤な景色の中に。

「ユウ…会えて嬉しいんだけど」

ぼく、キミを殺さなきゃ。



アルマのイノセンスがユウとマリを襲う。
マリを背負いながら必死に避けていたが、避けきれずに攻撃をまともに食らう。
マリが地面へと転がった。

ユウが自らのイノセンスを握りしめた時、アルマがへぇ…と声を漏らした。

「ユウもイノセンスとシンクロしたんだ」
「があぁぁあ!!!」

ザンッとユウの腕が斬り落とされる。
そのまま壁に叩きつけられた音を聞きながら、マリが坊や!?と叫んだ。
なんで…っとユウがアルマに問う。

「…毎日毎日。ひとりで、仲間が目覚めるのを待ちながらずっと思ってた」

なんでみんな、目覚めないのかなって。

「はっ…目覚めるわけないよね。目覚めたいわけないよね」

なのに毎日喋りかけちゃってぼくって超ウザかっただろうなー…。

淡々と喋り続けるアルマに、まさかとユウが気づく。

「昔の記憶を…?だから、殺したのか…?エドガーも、まさか研究所全員…?」
「とんだお笑い草だよね。これじゃまるで…AKUMA」

ズドッ!とイノセンスがアルマを刺す。
アルマ!?と駆け寄るユウに、止められなかったとアルマは言った。

何回破壊しても、体が再生してきて…。

―――――怒りが、憎悪が。

「止められないよ!ユウっ!!!!」

ドガン!!
大きな音ともに、そこにいたマリの体が目の前から消える。
叩きつけられたガラスが割れ、そこに血が飛び散った。
/ 519ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp