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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第21章 第二十話 14番目


その事態にアレンが呆然としているところに、AKUMAの弾丸が降り注ぐ。
不二はその攻撃をかわしながら彩音の身も案じていた。
さっきの通信を聞く限り、彩音もAKUMAの能力でやられてしまったのか。

不二の瞳には、水球の中で既に意識を失ってぐったりしているユキサが映る。
言霊は既に切れている。

今いる3人で、なんとかレベル4を倒してティモシーたちの所に行かなければ…!

不二がそう考えた時だった。
ドーーーン!と大きな音共に、建物の壁が崩れる。
なんだ!?と一行がそちらを見るとそこには、彩音とリンク、エミリアをなんとか抱えながら出てきた小さなAKUMAの姿が。

3人を降ろした小さなAKUMAに、他のAKUMAが襲いかかる。
しかし小さなAKUMAも反撃し、そのAKUMAを蹴り飛ばしていた。

「なんだ?」
「AKUMA同士で殺りやってやがる」
「万年筆…?うわっ!?」

突然、コンッと万年筆が落ちてきてアレンが首を傾げている所に、ティモシーが落ちてきた。
どういうこと!?と驚いているアレンに、ティムキャンピーが駆け寄って事情を説明した。
話を聞いていたアレンが再び驚いていると、神田が問いかけた。

「あ、あれ!あのAKUMAにティモシーが取り付いてるってティムが!!」
「「「な…」」」

なんだって!?!?
その場にいたレベル4も含め、全員が驚きに声を上げた。


「院長先生やあんちゃん、姉ちゃんを人形にしたクソ技だい!」

レベル2のAKUMAを1体、人形にして倒したティモシー。
続けてもう1体のAKUMAへ攻撃を仕掛けるが、その攻撃は弾かれてしまった。
ティモシーが憑いているAKUMAはレベル2、そして相手のAKUMAはレベル3。

「ティモシー!!」
「あわてん坊めっ…ワイの話を聞かんかいーーーー!!」

吹き飛ばされたティモシーに焦ったアレンの横を、ティモシーの体が走る。
わい…?とアレンがティモシーの言葉に固まっていると、不二の声が響いた。

「アレン!!」
「ッ!!」

かわしてアレンが小さく舌打ちをした。

「おもしろいいのせんすもあるものだ。しかしまだたいしたちからはないようですね」
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