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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第20章 第十九話 黒の教団壊滅事件再び!?


「何スルノ!!」
「「「開けてこい」」」
「イヤアアアッ!ヒドイネ、怖イノミンナ一緒ヨ!!開ケタ途端ズバン殺ラレル!ホラーノ常識ネ!」
「大丈夫だよ」
「そんなパターンな展開ねぇよ」

嫌がるコムリンEXに、アレンが聞いて!と真剣な眼差しを向けた。

コムイ達とはぐれた今、コムビタンDのワクチンを作れるのはジョニーだけ。
こちらに残った手勢は僕とキミとあとは女性と子供のみ。
その言葉に、不二と神田が少しぴくりと反応したが。

「お願いします…!頼れるのはキミだけなんです!!!」

アレンの周りに薔薇が見えた。(気がした)
そしてコムリンEXの中で赤い実がはじけた。(気がした)

コレハ恋ナノカ…!?胸ガ苦シイ!
そう言ったコムリンEXに、やってくれますか?とアレンがキラキラしながら聞いている。

「さすがアレン」
「アイツの博愛の中にロボットは入ってねぇんだな」
「コムリンには以前から酷い目に遭わされてるからね…」

うんうんと彩音も頷いた。
どうやらコムリンEXを上手く丸めこめたらしいアレンがこちらへと戻ってくる。
ユキサはそんなアレンに、構えておいてと一言言った。

「え?それはどういう…」
「おそらく、クロウリーは…」

コムリンEXが、扉を破壊した。

瞬間、コムリンEXの首が飛ぶ。
あぁ…フラグが…と彩音が呟いていると、異様な空気をまとったクロウリーがぬるりと顔を出した。

「さっさと開けりゃぁいいものを…イライラさせおって。この…童ども」

やっぱり感染してる!?と思った時、クロウリーが鎖を投げてきた。
全員が咄嗟にそれをかわすが、着地点でアレンがクロウリーに足を取られる。
コウモリのような羽を出したクロウリーにぐるぐると回されて、アレンは投げ飛ばされてしまった。

「チッ…面妖なカッコしやがって…!」
「戦うしか無いね…!」

ダッと駆け出した神田と、彩音をユキサに預けた不二がクロウリーに向かう。
ユキサは咄嗟に2人に強化の言霊を唱えた。
先程の元帥の戦いで、理性が飛んだ者たちの力が異常だという事は分かっている。
手加減をと考える余裕は、今はない。

しかし体が小さい神田と、女性である不二の攻撃はクロウリーにはほとんどダメージが入っていない。
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