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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第19章 第十八話 本部襲撃


あの業火の中、ミランダとティエドールが全員を守ってくれているようだ。
すぐに消火をしなくてはとコムイがクロスに声をかける。

「私は上に戻ります。アレン・リナリー・彩音・不二と共に目標の破壊、頼めますか」
「言われるまでもない。言っていいぜ『室長』」

「神田くん!ラビ!すまない、武器のないキミ達を戦わせて…ユキサちゃんも大丈夫か!?」
「テメェに謝られる筋合いはねぇ…AKUMAと戦んのが俺の仕事だ」
「ユウってばマジ男前…」
「私も大丈夫ですから、行って下さい」

駆け出したコムイにリナリーが声をかける。
研究室で生き残っている人たちがいると聞いて、リナリーもアレンも安堵の表情を浮かべた。
それを見ながら、彩音と不二も顔を見合わせて微笑む。

そこへAKUMAの声が響き渡った。

「きらいきらいきらい…!!いのせんすだいきらいぃぃっ!!!」
「コイツ…っまだ動けるのか!?」

ぐぐぐ…とアレンの押さえている大剣が押し戻される。
片手で放たれたエネルギーをアレンが飛んで避けると、大剣が抜かれてアレンの近くの壁へと刺さった。

バチバチと鋭い光を纏いながら、AKUMAが立ち上がった。

「あまいね。このぼくが、このくらいでこわされるわけないでしょう!」
「いいや、お前はぶっ壊れるんだよ」

ダンッとアレンの大剣へクロスが降り立った。
次の瞬間、クロスがAKUMAの目の前まで移動する。

「理由を教えてやろうか?」

断罪者<ジャッジメント>を構えたクロスを見ながら、彩音も無数の矢を放った。
不二が飛ぶ。

ダァン!と銃弾が放たれた。
AKUMAが銃弾を受け止める。

「あまくみられたものですね…!こんなもの!!」

パン!と銃弾を引き裂いた。
ニヤリと笑ったAKUMAに、クロスが見えたのは一発か?と静かに問いかけた。

「それから背後に注意、だよ」
「え…」

クロスの銃弾を受けながら聞こえた言葉に、背後に視線を向けたAKUMAが見たのはクスリと笑った不二の姿だった。
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