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【Dグレ夢】TRICOLORE【長編】

第19章 第十八話 本部襲撃


そこへリナリーの蹴りが炸裂した。
彩音が再び矢を打った。
その矢がリナリーとアレンの周りを浮遊し、2人の攻撃に合わせて打ち込まれる。

ギッとAKUMAが彩音を見た。
四方八方から飛んでくる矢が邪魔だ。
矢に構わずリナリーとアレンを吹き飛ばし、その隙にAKUMAが彩音へと襲いかかる。

「彩音!!」
「おまえからこわしてやる…!」

咄嗟にリナリーが飛んだが、彩音の前に不二が立った。
不二の髪は銀色になっている。
向かってきたAKUMAの攻撃をかわし、不二がその体へ戦斧を振り下ろした。

「おそいですよ…!」

ニヤリと笑ってかわしたAKUMA。
しかしAKUMAの体はザンッと斬り裂かれた。

なぜ…?あたってないはず…。
血を吐きながらAKUMAがギリッと唇を噛む。

「ちょうしに…のるな!!!!」

AKUMAが口を開いて高い声で鳴いた。

「くっ…!!」
「なに、この声は…!!」

アレンとリナリーが耳を塞ぐ。
しかし甲高い声は頭の中に響いており、意識がかき乱される。

不二が飛んだ。
ハッと気づいた時には、不二がAKUMAの元へふわりと降り立った。
その速さはリナリーを超えており、誰も不二の姿を追えなかった。

「…『凪』」

あれほどうるさかったAKUMAの声が聞こえなくなり、凛とした不二の声がはっきりと聞こえた。
音が何もかも消えた空間に、アレンとリナリーが驚きに目を見張る。

瞬間、AKUMAの断末魔が響いた。

「まだ浅いか」

斬り裂いた不二が彩音の傍に降り立つ。
怒りに満ちた表情で彩音と不二を見たAKUMAがエネルギーを溜める。
しかしそこへ、リナリーとアレンが上から攻撃を仕掛けた。
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